まず確認
全東信の破産で、加盟店が最初に保全しておく資料
2026.07.10
全東信の破産で影響を受けた加盟店が、最初の数時間で整えておきたい資料をまとめます。あとで未入金額を確定し、債権届出や融資相談に進むための土台づくりです。画面上の明細は、見えるうちにPDF保存または印刷し、いつの時点で取得したものかも一緒に残してください(2026年7月13日時点の整理です)。
- 01売上明細✓
- 02入金履歴✓
- 03契約書・精算条件✓
- 04端末・決済の状況✓
- 05直近の支払予定✓
まずやる3つ
- 全東信の端末を使わない。以後の決済分まで入金されないおそれを避けるためです。
- 最後に着金した日を基準に、その後のカード売上を突き合わせる。未入金額の出発点になります。
- 明細・履歴・契約書は編集前の原本のまま保存する。上書きや削除をしないことが大切です。
ケン「保全って言われても、何をどこまで残したらええんか分からへんわ。とりあえず明細だけでええの?」
ナオ「明細は大事ですが、それだけだと足りないことがあります。『いくら未入金か』を裏づけるには、売上の記録と、実際の入金の記録、そして契約の条件がそろっている必要があります。」
ケン「契約書まで要るんか。どこいったかな…。」
ナオ「加盟店契約書には精算のサイクルや手数料が書いてあって、入金予定日を割り出す根拠になります。見つからなければ、控えやメールでも構いません。あるものから順に、一つのフォルダにまとめましょう。」
ケン「スクショはあかんの?画面パシャっと撮っといたけど。」
ナオ「スクリーンショットも有効です。ただし、いつ撮ったものか分かるようにしておいてください。管理画面が閉じると見られなくなることがあるので、CSVでの書き出しや印刷もあわせて残すと安心です。」
まず残すもの
- 売上明細と入金履歴
- 最後に入金された日付と金額
- 加盟店契約書、精算条件、手数料が分かる資料
- 端末・決済サービスの利用状況
- 全東信からの案内メールやお知らせ
- 直近の仕入れ、給与、家賃など支払予定
管理画面のスクリーンショット、CSV、売上伝票、口座明細、加盟店契約書、全東信からの案内メールを、一つのフォルダにまとめて保存します。編集前の原本を残すことが、あとの手続きで効いてきます。
未入金額の確認表に入れる項目
未入金額は推測で話さず、表にして一件ずつ確定させます。次の項目を並べると、根拠つきで説明できるようになります。
| 項目 | 入れる内容 |
|---|---|
| 決済日・ブランド・金額 | いつ、どのカードで、いくら決済したか |
| 取引番号 | 端末または管理画面の番号 |
| 本来の入金予定日 | 契約の精算サイクルから割り出した日 |
| 実際の入金日・金額 | 口座に着金した日と額(未着金なら空欄) |
| 取消・返金・チャージバック | 該当があれば内容と金額 |
| 根拠資料の保存先 | スクショ・CSV・伝票のありか |
未入金額のざっくり試算(例です)
金額感をつかむための仮の計算です。例えば、1日のカード売上が平均8万円の店で、最後の入金から10日分が未入金だとすると、単純計算で約80万円が宙に浮くことになります。これは説明用の例示で、実際の店舗のデータではありません。自店の額は、上の確認表で一件ずつ積み上げて確定させてください。
資金繰り表には何を書くか
未入金額だけでなく、仕入・家賃・給与・税金・借入返済の支払予定日を並べます。「いつ、いくら不足するか」が見えると、取引先金融機関や日本政策金融公庫に説明しやすくなります。逆に、ここが曖昧なままだと相談も進みにくいので、多少ざっくりでも先に形にしておくのが得策です。
よくある誤解
- 誤解:明細さえ残せば十分だ。→ 未入金額の裏づけには、売上・入金・契約条件の三つがそろっている必要があります。契約書や精算条件も残してください。
- 誤解:あとでまとめて確認すればいい。→ 管理画面は閉じると見られなくなることがあります。見えるうちにPDF・CSV・印刷で保全するのが安全です。
よくある質問
Q. どこに問い合わせればいいですか。
手続き面は破産管財人・裁判所が窓口です。食団連の案内では、破産管財人室の電話番号(06-4704-4681、受付10:00〜17:00)が示されています。ただし混み合うことがあるため、まずは手元の資料保全を進めておきましょう。
Q. 債権届出の期限はいつですか。
2026年7月13日時点では公表されていません。提出先・方法・期限は、破産管財人または裁判所から届く正式な通知で確認してください。
Q. 資料が一部見つかりません。今からでも間に合いますか。
あるものから順に残していけば大丈夫です。契約書が見つからないときは、控えや案内メール、管理画面の情報でも代わりになります。まず手元にあるものを一つのフォルダにまとめ、足りない分はあとから補いましょう。完璧にそろえることより、消える前に残すことを優先してください。
最初の一日で完璧を目指さない
初動というと「今日ぜんぶ終わらせなければ」と気負いがちですが、そうではありません。大切なのは、あとで消えてしまう情報を先に押さえておくことです。管理画面の明細やCSVは、サービスが止まると取り出せなくなる可能性があります。だから、資料の保全だけは最優先で。未入金額の集計や資金繰り表づくりは、原本さえ残っていれば落ち着いてからでも間に合います。順番としては、①保全、②突き合わせ、③相談、の流れです。ひとつのフォルダに資料が集まっていれば、金融機関や管財人とのやりとりも、そのフォルダを開くだけで進められます。まずは「残す」に集中してください。
ケン「全部いっぺんにやろうとして、頭パンクしとったわ。まずは残すだけでええんやな。」
ナオ「はい。消えてしまうものを先に守る、それが今日の主役です。集計や相談は、資料さえあればあとからでも落ち着いてできます。ひとつずつでだいじょうぶですよ。」
ケン「ほな、まず管理画面のデータ書き出すとこからやるわ。」
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出典・参考
個別の判断は、管財人・裁判所・金融機関・税理士など担当機関・専門家へ確認してください。
