手続き
全東信の破産手続きはこれからどう進む?全体の流れと今いる位置
2026.07.15
この記事は、全東信の破産で未入金がある飲食店の方に向けて、破産手続きがこれからどんな順序で進むのか、その全体像と、全東信が今どの段階にいるのかを重ねて整理したものです。手続きは法律で大まかな流れが決まっていますが、各段階がいつ来るかは事件ごとに違います。全東信について、債権届出の期限や債権者集会の日程は、2026年7月15日時点で公表されていません。日程を断定せず、「どこまで進んだか」を確認する見方を身につけることが、この記事のねらいです。
先に知っておくこと(3つ)
- 破産手続きは「開始決定 → 債権届出 → 債権調査 → 債権者集会 → 配当(あれば) → 終結」の順に進む
- 全東信は2026年7月6日に大阪地方裁判所で破産手続開始が決定しており、以降の期限・日程は未公表
- 配当があるか・いくら戻るかは、手続きの進行と財産の状況で決まり、現時点で誰にも分からない
ケン「破産って、これからどう進んでいくんや? うちの未入金、いつになったら片がつくん?」
ナオ「気になりますよね。まず、破産手続きには大まかな順番があります。裁判所が破産手続開始を決めて、債権者が『うちにはこれだけ債権があります』と届け出て、管財人がそれを一件ずつ調べて、途中で報告の集会があって、財産が残れば配当、最後に手続きが終わる。この流れ自体は法律で決まっています。」
ケン「ほな、全東信は今どのへんにおるん?」
ナオ「入口を過ぎたところです。2026年7月6日に大阪地裁で開始決定が出たと発表されています。ただ、その次の『いつまでに届け出てください』という期限は、まだ公表されていないんです。」
ケン「期限が分からへんのに、待っとくだけでええんか? なんか落ち着かへんわ。」
ナオ「待つだけではありません。届出の準備、つまり未入金額を根拠つきで固めておくことは、期限が発表される前からできます。日程は待つ、準備は先に進める。この2つを分けて考えると、気持ちも整理しやすくなりますよ。」
破産手続きの全体像
破産手続きは、破産法という法律に沿って進みます。おおまかには、次の段階を順にたどります。全東信については、報道や食団連(一般社団法人日本飲食団体連合会)の案内で分かっている範囲を「現在地」の欄に入れました。日程が未公表の欄は、正式な通知が出るまで空欄のままだと考えてください。
| 段階 | そこで起きること | 全東信の現在地 |
|---|---|---|
| 破産手続開始の決定 | 裁判所が破産手続の開始を決め、破産管財人を選ぶ。財産の管理・処分の権限が管財人に移る | 2026年7月6日 大阪地裁で決定済み |
| 債権届出 | 債権者が「いくらの債権があるか」を裁判所へ届け出る。所定の期間内に出す必要がある | 届出期限は未公表 |
| 債権調査 | 管財人が届け出られた債権を一件ずつ調べ、認めるか(認否)を判断する | これから |
| 債権者集会 | 管財人が財産の調査・換価や手続きの進み具合を裁判所・債権者へ報告する | 日程は未公表 |
| 配当 | 財産を金銭に換え、残った金額を順位と割合に従って債権者へ配る(配当できる財産がないこともある) | 有無・時期とも未定 |
| 手続きの終結 | 配当などを終えて破産手続きが終わる | 未定 |
破産法では、破産債権者は所定の期間内に破産債権を届け出るものとされ(第111条)、届け出られた債権は書面または期日で調査されます(第116条)。債権者集会は裁判所が必要と認める場合に招集され(第135条)、配当は破産管財人が破産財団から得た金銭を債権者へ配る手続きです(第193条以下)。裁判所の案内でも、破産債権届出書が届いたら、必要事項を記入し、債権を証明する書類の写しを添えて所定の期間内に提出するよう説明されています(確認日2026年7月15日)。
「今どこにいるか」の見分け方
自分たちが今どの段階にいるかは、届く通知と公表情報で判断できます。手元に破産債権届出書や管財人からの案内が届いていれば、届出の段階に入ったサインです。まだ何も届いていないなら、通知の準備中か、届け先の情報が管財人側にそろっていない可能性があります。全東信については、2026年7月15日時点で届出期限も集会日程も公表されていないため、「開始決定は済んだが、次の期限はこれから」という位置にいる、と読むのが正確です。日程が分からないうちは、報道や転送された画像を根拠に自分で期限を決め打ちしないでください。期限・提出先・方法は、裁判所または破産管財人からの正式な通知で確認します。
待っている間にできること
日程が未公表でも、準備は進められます。むしろ、期限が発表されてから慌てないために、先に手を動かしておくところです。
- 未入金額を「決済日・金額・入金予定日・実際の入金の有無」で一件ずつ表にして固める
- 売上明細・入金履歴・加盟店契約書など、金額の根拠になる資料を1つのフォルダにまとめる
- 回収を当てにしない前提で資金繰り表を作り、いつ・いくら足りなくなるかを出しておく
届出の準備そのものは債権届出の前に確認したいこと、未入金額の固め方は未入金額の計算方法で詳しく説明しています。集会の見方は破産の債権者集会では何が分かる?を参照してください。
よくある誤解
- 誤解:開始決定が出たら、すぐに配当が始まる。→ 開始決定は入口です。配当は、債権届出・調査・財産の換価を経た後の段階で、そこまでには時間がかかります。配当できる財産があるとも限りません。
- 誤解:手続きの日程は、報道を見れば分かる。→ 届出期限や集会日程は、裁判所・管財人の正式な通知で示されます。全東信については現時点で未公表で、報道の負債額から日程を割り出すことはできません。
- 誤解:早く届け出た人から順に、早く多く戻る。→ 配当は届出の早さで決まるものではありません。順位が同じ債権は、期間内に届け出ていれば、原則として債権額に応じた割合で扱われます。
よくある質問
Q. 全東信の債権届出の期限はいつですか。
2026年7月15日時点では公表されていません。提出先・方法・期限は、破産管財人または裁判所から届く正式な通知で確認してください。食団連の案内では、破産管財人室の電話番号(06-4704-4681)が示されています。
Q. 手続き全体が終わるまで、どのくらいかかりますか。
事件の規模や財産の状況によって大きく変わるため、一律の目安はありません。全東信のように関係者が多く負債規模が大きい事件では、段階ごとに相応の時間がかかると考えておくのが現実的です。だからこそ、配当を待つ前提ではなく、手元の資金繰りを別に組み立てておくことが大切です。
Q. 何も通知が来ないのですが、忘れられているのでしょうか。
通知が届く時期は段階によって異なります。届け先の情報がそろっていないと届かないこともあるため、まずは手元資料の保全と、管財人への連絡先の確認を進めてください。詳しくは管財人から通知が来ないときを参照してください。
ケン「なるほど、今は入口を過ぎたとこで、次の期限待ちってことやな。焦っても日程は早まらへんか。」
ナオ「はい。日程は待つしかありません。でも、その間に届出の準備と資金繰りは進められます。期限が出たときに、すぐ動ける状態にしておく。それが今できる一番の対策です。」
ケン「ほな、まず未入金の一覧を仕上げとくわ。」
次に読む
出典・参考
個別の判断は、管財人・裁判所・金融機関・税理士など担当機関・専門家へ確認してください。
